創業者 東條卯作の生涯 One’s lifetime
Story
「人をつなぐ、時をつなぐ」
「人をつなぐ、家族をつなぐ」
カメラのレンズの向こうから写真を撮る瞬間、
あなたを見つめるのは、写真師ただ一人。
東條會舘Tojo Photo Studioの写真師たちは、百年以上、
個人のそして家族の一生の唯一の目撃者として歩み続けてきました。
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東條會舘の創業者・東條卯作、東京麹町元園町に生まれる。
少年時代に暗箱のすりガラスに映る
逆さまの像の魅了されたのが写真への道の始まり。 -
営業写真館を創業、麹町三丁目に「東條写真館」を開設。
写真を撮影することが特別だった当時、
撮影体験もお客様の特別な思い出になるようにと、
皇居の森を望む景勝地にスタジオを構えた。 -
写真研究のため、渡米。
米国イリノイ州立写真学校にて修学。
卒業後、ヨーロッパ各地の
写真スタジオを視察。 -
“一発必中”の写真は評判を呼び、
大正天皇の御大葬や昭和天皇のご成婚、
御大礼の際の撮影も命じられた。
撮影の際は、大礼服(宮中最高礼服)の
着用が求められた。
乾板一枚一枚もカメラ自体も重く嵩張り、
各所に出向いて撮影をするのは
骨の折れることであった。 -
ご自身の魅力を引き出し、
カメラの前に自信を持って立てるように、
ヘア&メイク、着付、貸衣装など
総合的に美を演出する美容室を始める。 -
東條写真館は複合施設・
東條會舘として結婚式場を開設。
“幸せを念じて撮る”写真は、
“東條で撮影すると幸せが訪れる”と
言われた。 -
中央写真学院の創立、オリエンタル写真学校の講師、
日本写真文化協会の創立、東京写真短期大学の監理など、
写真文化の普及と育成にも助力。
将来を後世に託し、90歳の生涯を閉じた。
「歴史の中で培ってきたもの」
東條會館の創設者、東條卯作が
写真館を皇居を望む東京・麹町に構えたのは、1912年(明治45年)のこと。
そのポートレートは評判を呼び、
大正天皇の御大葬・昭和天皇御即位や御成婚の写真をはじめ、
各界の著名人の肖像写真を数多く手がけてまいりました。
以来今日に至るまで、東條會館の写真館Tojo Photo Studioが映し続けたもの。
それは、家族を中心とした、人と人の繋がりです。